シトロエン2CVが欲しい!|車名の読み方や燃費・維持費・購入方法

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シトロエン2CVとは

「シトロエン2CV」とは?と尋ねて一体どれだけの人がわかるのでしょうか?

車好きの方ならともかく『車は走ればいい』と思っているような方では、聞いたこともない車になりかねませんが「シトロエン2CV」を見れば、この車なら知ってるという方が多いのも事実です。国産車でもありませんし、ミニバンでもありません。そう「シトロエン」とは、フランスの車なんです。

シトロエン2CVとヨーロッパの有名車たち

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イギリスであれば「クーパー」イタリアであれば「フィアット」ドイツであれば「ワーゲン」そしてフランスと言えぱ「シトロエン2CV」です。

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「2CV」の意味

「シトロエン2CV」の「2CV」とは、「2馬力」を意味します。この「2馬力」ですが、エンジンの出力が「2馬力」ではありません。この「2馬力」の意味はフランスにおける当時の自動車課税基準である「課税出力」カテゴリーの「2CV」に由来があります。実際の「シトロエン2CV」はその後の改良にて「3CV」相当まで上がりましたが、車名のみ「シトロエン2CV」と残った形となります。

シトロエン2CVの「2CV」の読み方は?フランス読みに近い形で呼ぼう!

シトロエンという言葉は、どこかで聞いたことはあっても「2CV」とは何?どのような読み方なの?一般の方には、あまりわからないかもしれません。「にーしーぶい」や「つーしーぶい」という読み方なのでしょうか?

表記や読み方も様々あります。「ドゥシュボー」、「トゥー・スィー・ヴイ」、「ドゥ・セ・ヴェ」、「ドゥ・シ・ヴォ」、「ドゥ・セ・ヴォ」などなど人によって読み方も様々ですが、フランス読みに近い形で呼ばれる方が多数います。「にーしーぶい」という呼び名は、少し恥ずかしいかもですね。熱狂的オーナーの方からは嫌がられる呼び名ということですから、ご注意下さい。

 

「シトロエン2CV」の歴史|第一次世界大戦終結直後の1919年に設立したオトモビル・シトロエン社によって開発

「シトロエン2CV」の歴史を簡単に振り返りましょう。「シトロエン2CV」を開発したのは、フランスの大手自動車メーカーである、オトモビル・シトロエンです。設立は1919年ですから、2019年には創業100年を越える老舗メーカーです。1919年と言えば第一次世界大戦終結直後ですから、その歴史の重みを感じます。現在はプジョーグループの傘下の一企業となっています。

誕生のきっかけは農民が手押し車で運搬をしていた光景を目撃したこと

「シトロエン2CV」誕生のきっかけとなのは、1930年代後半にまで遡ります。当時のシトロエンの副社長であるピエール・ブーランジェの主導により、その開発はスタートしました。ピエールが感じ取った『需要のある車』として「必要にして最低限」の条件を満たした車が当時の時代のニーズとして必要であると感じ取ったことがきっかけとなります。

当時、既に自動車は発明されてはいたものの、一般庶民には、まだそれほど普及しているには至りませんでした。ピエールがきっかけとしたある光景を目撃したことによります。その光景とは農民たちが、手押し車で荷物の運搬をしていたシーンでありました。

 

「シトロエン2CV」のコンセプト|現状と需要を分析した上の8つの要望

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それを見たピエールが開発エンジニアに伝えた言葉は以下の通りです。

「こうもり傘に4つの車輪を付けたものを作れ。」とは、なかなかの名言ですね。つまりこの要望とは、

・大人二人と荷物(50kgのジャガイモまたは樽)を積むことができること。

・燃費がいい事。(リッター20km)

・荒れた悪路でも走れること。

・そして全力で走っても卵が割れないくらいの乗り心地であること。

・時速60㎞の最高速度が出せること。

・女性でも運転しやすい車であること。

・安い車であること。

・車内スペースも充分であること。

上記の仕様要件は当時としては、非常に実現性に難があり、いくつものハードルを乗り越えなければ達成できないものでもありました。そしてコンセプト重視であり、上記の要件を満たすことができれば、デザインには特にこだわないということでした。

当時の考えとしては、当時の現状と需要をしっかりと分析した上でそれでいて、かなり先を見据えたコンセプトでもありました。

「シトロエン2CV」の開発事情とは?ナチスから技術が奪われないよう試作車を破壊

そのようにして始まった「シトロエン2CV」の開発ですが第2次世界大戦の勃発により開発は中断状態となりました。当時シトロエン社の決断した選択は、「シトロエン2CV」の試作車のほとんどを破壊したことです。これはナチスの手にその技術情報が奪われることを防ぐ為でもありました。

ですが、その間も「シトロエン2CV」の開発は秘密裏に行われ、1945年第2次世界大戦が終結後、開発は再開されたのです。

シトロエン2CVがついにデビュー

そして「シトロエン2CV」が紆余曲折を経て、デビューしたのは1948年となります。軽量でシンプルな小型大衆車として誕生したのです。同年秋のパリ・サロン(パリ・モーターショー)で堂々の発表となりました。開発当初のコンセプトもほぼ実現できました。車体は495㎏という超軽量。

最高時速は65㎞。燃費はリッター22.2㎞。様々な問題をクリアし、当時としては驚異的な低燃費を実現したのです。

シトロエン2CVの驚かれる外観(フォルム)は実用性と汎用性を考慮したもの

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その驚異的なスペックとは裏腹に当時の人の度肝を抜いたのは、その奇抜なデザインでした。見るものを呆然とさせました。発表当時の「シトロエン2CV」の寸評は酷いもので「ブリキのおもちゃ」、「醜いアヒルの子」、「乳母車」など揶揄されました。「シトロエン2CV」の外観ですが、奇抜さを狙ったわけでは決してありません。コンセプトは合理的であり、経済的。実用性と汎用性を考慮し追及した結果が、この外観に表れています。

シトロエン2CVの外観に対する酷評から実用性が買われポップアイコンへ

確かに他に類を見ない、ユーモラスなスタイルではありますが、第二次世界大戦後のフランスの国民車として、まず普及しはじめ結果的には世界でも広く親しまれる自動車となっていきます。そもそも、この車はのメインターゲットとしては、「農村」でありました。目論見通りで農村では大ヒット、農村だけでなく都市でもその実用性が買われ、ついにはフランスを代表するポップアイコンともなりました。そして驚くことに1948年から1990年までの42年間もの長きにわたり大きなモデルチェンジもなく生産が続けられました。

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「シトロエン2CV」の進化

販売が軌道にのった「シトロエン2CV」は様々な進化を遂げていきます。排気量の増大や、バン・タイプや4WDなど車種パリエーションも追加されました。

シトロエン・アミ

様々なバリエーションが存在する「シトロエン2CV」の中でも1961年に発表されたのが上級モデルの「アミ」でした。アミ6、アミ8、アミ・スーパーなどのタイプが存在しました。その他シトロエン・ディアーヌ。その後継機としてシトロエン・ヴィザなども登場しました。

 

「シトロエン2CV」の特徴・スペック

「シトロエン2CV」の特徴ですがFFレイアウトを採用した軽量簡素な構造を持ち、小型大衆車のエポックメイキング的存在として位置づけられています。例としてシトロエン2CV6のスペックは以下の通りです。

全長:3,830mm

車幅:1,480mm

車高:1,600mm

車重:560kg

排気量:602cc

エンジン:水平対向2気筒OHV

シトロエン2CVのエンジン

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冷水平対向2気筒OHVガソリンエンジンです。初期型では375cc、次いで1955年に425cc、1968年からは602ccに拡大となりました。

 

シトロエン2CVの車内は大人4人が乗れるスペースに

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「シトロエン2CV」の車内は、大人4人が無理なく乗れる充分なスペースが確保されています。排気量に対して、車内スペースはゆとりがあるように感じられ、排気量400cc以下の車としては、珍しいとされています。

しかし、車内幅は時代相応であり、実際狭いです。内装も非常にシンプルで最低限の装備となっているのが特色です。初期のタイプには、燃料計すら装備されていなかったのです。燃料の残量確認は実際にタンクに軽量バーを入れて確認するしか術がありませんでした。床面はほとんどフラットな状態となっています。

シトロエン2CVはデビューから約40年で引退

1980年代に入ると時代背景の影響もあり、基本設計が古くなりすぎ安全対策や浄化対策のアップデートが困難となってしまいました。それにより販売台数も年々低下。長年愛されてきた「シトロエン2CV」の生産ですが1988年にフランスでの生産が打ち切りとなりました。

その後、生産を継いできたポルトガル工場での生産も1990年に終了となり、「シトロエン2CV」は完全終了。その役目を果たしました。1948年のデビューから約40年の歴史に終止符を打ちました。

 

シトロエン2CVの価格|50万円から200万円

現在は中古車販売店の市場での流通から入手することができます。現在入手できる「シトロエン2CV」は最終モデルが中心となります。価格帯としては、50万円から200万円までです。主流は100万から150万円ての価格帯となります。

 

シトロエン2CVの購入方法|中古車販売店・オーダー製造で新車購入も可能

上記の通り、主流は中古車販売店で入手ができますが実は「シトロエン2CV」は新車で購入することもできるのです。中古車ではなく、『新車』なんです。

この新車はオーダーでの製造という形になります。但し提供するのはシトロエン社ではありません。オーダーでの製造は、フランスのある会社が行っています。シトロエン社から2CVの部品を買い取り、組み立てて製造するのです。ビス一本から組み上げ作りこむ、つまりカスタムメイドということです。全てがハンドメイドの為、細かいオーダーにも対応可能ということです。

販売価格は230万円程ということです。この新車の「シトロエン2CV」をフランスから輸入し販売している会社も日本に存在しています。ちなみに諸費用込みでの乗り出し価格としては『340万円』ということです。この価格が高いかどうかは、その人の価値にもよりますが、この現代に新車の「シトロエン2CV」ですから、ピカピカのボディを街で見かけた際には、かなり目を惹くことでしょう。

シトロエン2CVは一般の車と維持費(燃費や保険料)と同じくメンテナンスも簡単

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「シトロエン2CV」は、元々は「農民車」として開発されたこともあり、メンテナンスは比較的簡単で、維持費もほとんどかからないのです。現在「シトロエン2CV」のパーツは、後期型や最終型に限っては、ほとんどのパーツが入手できます。パーツ代も比較的安価に入手できます。

なかでも入手困難なものとしては、ミシュラン製のタイヤになります。ミシュランにこだわらないようであれば、台湾製のタイヤであれば安価であり、入手もしやすいです。実燃費はリッター13~20kmほどとなります。

維持費について具体的には以下のようなものがかかります。

・自動車税代¥29,500-

・重量税代・自賠責保険代

・ガソリン代・自動車保険代

・メンテナンス代(オイル、タイヤ交換)

・点検や車検に関する費用

・駐車場代

・その他、高速代等

一般の車を維持するのと、なんら変わりはありませんね。

シトロエン2CVの税金は普通車の中でも安い

「シトロエン2CV」は普通車の中でも税金が安くおさえられます。排気量が小さいことと、車重も小さい為、税金も最低レベルとなっています。

 

この現代に「シトロエン2CV」を乗る際の注意事項

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この現在に「シトロエン2CV」を乗ることの楽しさ、嬉しさもありますが注意しなければならないこともあります。まず「シトロエン2CV」にはエアコンはついていません。つまり運転する季節や時間帯を考慮しなければ、やや危ない車となってしまいます。

昨今の日本の夏は、酷暑、猛暑が続き、数年前の夏とは比べ物にならないくらい高温の日が続き真夏になると熱中症になる方も多くみられます。そんな中、30℃を超える日中にドライブに出かけようものならば、車内は軽く40度を超えてきます。これでは車内熱中症や脱水症状になってもおかしくない状態です。

「シトロエン2CV」は、暑ければ窓を開けて、風を受け暑さをしのぐしかありません。車は走れば風が入って少しは快適ですが、これは「走れば」のお話しです。渋滞にはまってしまった時が危ないので、走る時間帯や行く先には、充分注意するか、何かの対策をとりましょう。特に都会の夏には非常に厳しい車となります。

どんな人が乗っているのか?

「シトロエン2CV」を愛してやまない、愛好家の方は今でも大切に乗っています。一体、どのような方達が乗っているのでしょう。そして、どんなところに惹かれたのでしょう。

最も多くは、やはりその存在際立つ、独特のフォルムに惹かれる方が多いようで、まさに「ひと目惚れ」という、ご意見もあります。街でたまたま見つけた、「シトロエン2CV」に心を奪われてしまう魅力ある車なんです。どことなく、アンティーク感がある雰囲気で、所有者は非常に大切に乗られています。

芸能人でいうと、テリー伊藤さんが乗っていられますよ。

シトロエン2CVの維持費節約には自分自身でメンテナンスを行うことが重要

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古い車ではありますので、メンテナンス云々を考慮すると、車の特性を深く知り、知識も必要となるでしょう。しかし、欲しくて欲しくて買った愛車に対しての知識は、自然と身についていくものでしょう。

また自動車の維持費を節約する方法として、自分自身でメンテナンスをこまめに行うことが必要となります。「シトロエン2CV」は構造的には比較的単純な車種となりますので、メンテナンスはしやすい車です。何かのトラブルの度に専門の業者に頼ってばかりいては、維持費ばかりがかかってしまいます。

古い車なので、錆が発生しやすいことがあげられます。また「シトロエン2CV」に限ってですが、故障やトラブルの回数を重ねるたびに、修理店に行かなくてもエンジンの修理さえ自分でできるようになります。そして出来るだけ、手数をかけ、愛情を注ぐことにより長く愛用するとにより維持費を抑えることにも繋がります。

「シトロエン2CV」オーナーの方には、車に対しての愛着が強い方が多く、手放せない方も多いこともひとつの事実なのです。

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シトロエン2CVのようなしぶい車を持つパパになろう

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どんな車を選ぶかによって、その方のキャラクターが如実に表れる物差しのひとつと言えます。

「シトロエン2CV」のように「しぶい車」を所有するということが、かっこいい大人でもあります。最近の車の進歩は目覚ましいものがあり、機能的に見ても、自動運転や安全装備なども含めいたれりつくせりの、まさに未来カーが多く発売され主流となっています。ほんの数年前に発売された車種と今現在発売されたばかりの新車を比較したとしてもその機能に大きな隔たりがあります。

自動車の開発や、機能の向上は非常にスピーディーであります。そんな中でも、手のかかる車であっても魅力のある車種も、今なお人気は衰えていません。「シトロエン2CV」は、まさにその代表格である名車であります。

長年の間、愛され続けられる車には理由があります。愛される理由は開発時の人の思いが、今でも残っていることにあります。つまりこの車は、開発コンセプトから既に完成していたものでもあります。完成するまでの時代背景や困難を乗り越えて誕生した強いエピソードには、やはり力があります。

大人の男であれば、車選びにもこだわりたいものです。車にこだわりがあり、車に詳しいパパはお子さんから見ても、頼りになるかっこいいパパに映っているはずです。子供は、パパの乗る車のことを、成長し大人になるまで何気に覚えているものです。車を通じ、時間と空間を作り出し、子供達の未来へつなげていきましょう。「しぶい車を持っている」そんなかっこいいパパになりたいものですね。

何事にもこだわりを持つことが、大人としてのステータスであり、遊び心を持ち、余裕を持ちましょう。

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