起業家リレーインタビュー第2回:高柳慎也|今の問題解決が次のビジネスに

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起業家リレーインタビュー第2回のゲストは、前回インタビュアーの207株式会社・代表取締役社長である高柳慎也さんです。

今回のインタビュアーは、高柳さんと公私ともに親交の深い株式会社hacks・代表取締役の豊作裕太さんです。

問題を解決したいという思いから生まれた現在の物流サービスについてや、なぜ連続で起業するのか、今後の展望や、起業を目指す方へのメッセージを語っていただきました。

 

起業家プロフィール

第2回起業家リレーゲスト

高柳 慎也(たかやなぎ しんや)

207株式会社 代表取締役社長。

 

第2回起業家インタビュアー

豊作 裕太(とよさく ゆうた)

株式会社hacks 代表取締役。

 

再配達の問題を解決したいと思って|ラストワンマイル配達サービス「TODOCU

-現在行っている事業は?

今のメインは、ラストワンマイル(※1)配達においての再配達問題を解決するためのソリューションを提供しています。具体的に言うと、荷物を受け取れない人がいるということが、多くの社会問題になっていて、その問題発生の根本は、日中に家にいないということなので、夜間に荷物を配達するという事業を行っています。

(※1:ラストワンマイルとは、物流業界で使われると、最終拠点からエンドユーザーへの物流サービスのことをいいます。)

-なるほど!課題解決ですね。今、すごいですもんね、クロネコヤマトとか。

そうですね。(笑)

-再配達で問題になってますもんね。何でそのサービスを展開しようと思ったんですか?

元々僕が物流のラストワンマイルの部分に興味があり、ベンチマークしていたところに、2017年末にそういう問題がピックアップされたので、何とか解決できるソリューションがないかなと思って、「TODOCU(トドク)」のサービスを思いつきました。

-素晴らしいですね。ちなみに、そのサービスを作ることに苦労したことは?

最小限に始めたかったので、お金がかからない倉庫や人を手配したりする部分ですかね。
サービスの概要としては、僕らの倉庫に購入した商品を送ってもらって代行して昼に僕らが受け取るモデルなので、倉庫に日中人がいるっていうことが前提になり、人件費がかかるじゃないですか?なので、人がいる空間というところにフォーカスしたら、日中既に人がいるオフィスがいいんじゃないかなと思い、知り合いのオフィスを倉庫代わりに間借りさせてもらいました笑

-そのサービスを通してこれから目指すところや世界観は?

現在はアプリを開発中で、次の展開としてはそのアプリでユーザーの在宅情報を取得しようと思っています。僕たちは現在夜間に配達しているんですけど、日中でも在宅を判定して在宅中に配達することにチャレンジしようとしていて、そのデータが貯まると、僕たちが実際に配達しなくても、それを既存の物流業者に提供できるので、既存の物流業者にもユーザーにもメリットがあるという世界観を作りたいと思っています。

-そのアプリを持っているユーザーは、「今家にいるよ」ていうのが配達業者に連絡がいくっていうこと?

そうそう。

―じゃあユーザーもわざわざ電話をしなくていいってことですね?

電話もいらなくなります。再配達票もいらなくなります。

―それはとてもいいですね!

 

服は知り合いのスタイリストに送ってもらう

―話は変わりまして、慎也社長の服といえば、「ロゴが入ったトレーナー」や「ワニのロゴ」のイメージが強いですけれども、そういうシャツやトレーナーはどれくらいお持ちなんですか?

前はたくさん持っていたんですけど、最近、断捨離してほとんど服は持ってないですね。

―捨てたってことですか?アプリとか使って売らずに?

捨てましたね。面倒くさくて。(笑)

―ちなみに服はどこで買ってたんですか?

知り合いにスタイリストの方がいて、その人にお金を渡して、それを送ってもらうっていう。

―それはサービス?

そういうサービスじゃなくて、普通に友達です。(笑)そういうサービスもありますけどね。

 

楽しいことをやりたいから起業が連続しているだけ

連続して起業する理由とは?

―慎也社長と言えば、みなさん連続起業家というイメージを持っていますけど、なぜ連続で会社を立ち上げようと思ったんですか?

いやそのイメージは持ってないと思いますね笑

最初の起業のきっかけは、一番最初に新卒で入った会社が、営業系の会社だったんですけど、通信回線を売る仕事で、そのビジネスモデルって自分でできるなと思って、それで自分でやり始めたのがきっかけですね。

―え、何連続!?(笑) そのあとは?

その代理店を京都で1年くらいやっていて、そのあとは、東京に出てきて、業務委託でWEBのスタートアップ界隈のメディアを作っていました。2012年位だったんですけど、スタートアップの方にインタビューをして、その当時はクラウドワークスが出始めだったので、クラウドワークスの役員の方にインタビューをしたり、当時ローンチされたばかりのココナラ南さんとか。その時にイケてる感じの色んな人にインタビューしてブランディングした後に、宣伝したい方を招いて記事広告にするメディアをやっていました。

-その次は何をされたんですか?

その後は、Webディレクターをやって、大手メーカーのWEB制作の受託のディレクションと、アプリ開発のディレクションと、ソーシャル系のプロモーションのディレクションをやってましたね。その当時はFacebookとかがすごい流行ってたんで、Facebookページにいいね!を集めたり、Instagramが出始めだったんでインスタのマーケティングをしましょうという提案をして、上流工程を受託するとか広告代理店のような感じでしたね。

転送サービスから越境ECへ

-その次が民泊ビジネスですか?

いや民泊ではなくて、その次が2015年に海外のユーザー向けの転送サービスをやっていました。要は、外国にいる方は、Amazon.jpとか楽天とかで買えないわけですよ、国際配送してないから。だから日本のどこかに僕たちが大きな倉庫を借りてあげて、その倉庫の住所を僕らのサービスに登録したユーザーに貸してあげるんですよ、そうするとユーザーの方達が購入した商品が僕らの倉庫に届くのでそれをEMSとかで海外発送してあげるんです。

―今やってらっしゃる事業と似てる?今の海外バージョン?

そうですね。海外の人にその倉庫の住所を渡して、海外の人はAmazon.jpだったり楽天とかで、その住所を使って購入をして、倉庫に届いたら国際配送してあげるのでめっちゃスキームとしては似てますよね。

―そのユーザーにとってのメリットは?安い?

もちろん安いのもあります。楽天とか日本のAmazonとかで買った方が、現地サイトで買うより安いし、買えないものもいっぱいあるので。ただ、ニーズはあったんですが、結局そういうのって業者しか買ってないんで、B to Small Bなんですよ。なので、次はB to Cを狙っていきたいねとなって越境ECにピボットしました。でも僕らって日本人の集団だったので、海外のマーケティングが難しくて、次は、訪日インバウンドの領域にピボットして、商品についているバーコードをスキャンすると、海外の言語でその商品の情報が出るアプリを作りました。でも、これもダウンロードしてもらうところにすごい苦労したんで、海外の人達に運営しているサービスを見つけてもらうタッチポイントはどこだろうって思った時に、訪日外国人の泊まる割合が高い民泊に絞って、民泊系のプロダクトを開発しました。

-そのあとが、今の物流サービス「TODOCU(トドク)」ですね?

そうですね。

 

将来は日本初のグローバルスタンダードなものを

-今3足の草鞋くらい色々やってらっしゃいますけど、今後の展開や目標は?

元々、モノがいつでもどこにいても手に入るリアルなクラウドの様な世界観がやりたかったので、その「TODOCU(トドク)」のモデルを進化させたいなっていうのがすごいあって、そこが一番興味があるところではありますけど、色んな事をやる事で、その事業にもいい影響が出るので、色んなことに関わっていきたいですね。

将来は、日本初のグローバルスタンダードなものを作りたいですね、物流のラストワンマイルの領域で。日本が今、物流のラストワンマイルは世界でもかなり発達している位置にいるので、その物流のモデルを進化させて、世界に出したいんです。

 

悩むより起業|動くか動かないか

―ビジネスモデルはどうやって思いつくんですか?

例えば僕の身近にある問題について考えたり、今やってる事業の問題解決をするためのアイディアそのものが、ビジネスモデルだったりしますね。課題を見つけるためには、アンテナを張ることが大事だと思うんですが。起業をしていたら否が応でもアンテナを張るじゃないですか。そういう場所に行ったり、情報収集をするとか。そうすると問題が発見できると思います。

―これから起業する方へ贈るメッセージやアドバイスをお願いします。

世間一般で言われているより、起業のハードルは低いじゃないですか。1円でできるし、しかも起業した方が自由度は上がるんで、サラリーマンをやるより。起業したいと思ってるなら悩んでる間に、早く起業した方がいいですよ。ただ、やりたいことがなくて起業がしたい理由がないのに起業したい人は、なんで起業したいんだろうって僕は思います。(笑) けど、お金が欲しいとかならまだ理由としてはいいんじゃないですかね。

起業家になるためには、「起業すること」。起業家になることは誰だって出来る、動くか動かないか。だからやればいいんじゃない?と思います笑

 

起業家・高柳慎也さんのおすすめ書籍2選

―ちなみに、ビジネス関連や起業家を目指す方におすすめの本は?

最近読んだのは、「教養としてのテクノロジー」という本ですね。今ってすべてのことにテクノロジーが関連付いているので、例えば今まで僕らが教養として勉強していることって国語・算数・何とかってあるじゃないですか。そこにテクノロジーを勉強した方がいいよねっていう本で。内容が、AIの仕組みだったり、仮想通貨の仕組みだったり、ブロックチェーンの仕組みだったり、基礎の部分の簡単な仕組みが書いてあって、それがわかったらいいよね。小学校・中学校からプログラミングが必修化しているけど、プログラミングを勉強しても何でプログラミングをやるのかってことがわからないと意味がないし、全体像を把握するためにも「教養としてのテクノロジー」という本はおすすめです。

あと、「お金2.0」もいいんじゃないですか。話題になってますし。お金の使い方は変わらないけど、考え方は変わりました。仮想通貨とかが将来もっと発展するんだろうなということが根本からわかったというか。お金は価値交換の代替手段でしかない、元々貝とかでやっていたのが、今は国が発行する紙になってますけど、それが次はブロックチェーンに信用が担保されたデジタルマネーになるっていうのは、この本を読んだら納得すると思います。

破天荒フェニックス オンデーズ再生物語」は、オンデーズ社長の田中さんのブログが好きで前から読んでいたものが、本になったので改めて読んだんですけど、共感するところが多すぎてちょっとウルっときちゃいました。ブログのときから知ってたのに(笑)

教養としてのテクノロジー―AI、仮想通貨、ブロックチェーン (NHK出版新書 545) 

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②「お金2.0 新しい経済のルールと生き方

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破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 

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