【幼児期の宗教教育】宗教教育の意義と効果。何の役に立つ?

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そもそも宗教教育とは? 基本的に危険はありません

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人間の歴史が始まって以来、多種多用な宗教が生まれてきました。宗教は時に救いとなり、あるいは争いの種になり、人間に様々な影響をもたらしてきたことは、疑念の余地がないといってもいいでしょう。

ただ、現代日本においては、宗教は海外ほど大きな影響をもたらしていません。もちろん、全く影響がないわけではないのですが、特定の宗教に傾倒しているという人は海外に比べるとごく少数です。例えば、家に仏教の仏壇を備えながら、神道の神棚を飾り、キリスト教の教会で結婚式を挙げる人も珍しくありません。

このように、日本人の宗教観はちぐはぐで、多くの人は特定の宗派を持ちません。その是非はさておき、多くの日本人は、宗教に対して無知なことが多いのです。その無知ゆえに、「宗教教育」と聞くと、牧師やお坊さんになるための勉強と、極端な想像をする方も多いのではないでしょうか。

宗教教育とは、宗教の信徒になるための教育であると共に、宗教を学ぶことを通じて、子どもの人格形成を手伝う教育でもあります。そのため、宗教教育を行ったからといって必ずしも宗教に関わる仕事につかなければならないというわけではありませんし、ましてや、それを強制されることもありません。

では、幼児期の宗教教育は、子どもに対してどのような影響を及ぼすのでしょうか。

幼児期における宗教教育の影響

幼児期の宗教教育は、主に専門の幼稚園を通して行われます。これによって、子どもは宗教から大きな影響を受けます。具体的に受ける影響のひとつが、道徳です。どんな宗教教育を受けさせるにせよ、最も重視するもののひとつといっていいのが道徳だからです。

幼児期において、子どもは他人のことをそこまで考えることができません。自分の楽しさを優先し、他人を傷つけてしまうことも多いでしょう。両親のしつけはその抑止力となりますが、大人の見ていない場所では、それも絶対的な力を発揮しません。

これは、幼児期の子どもに、まだ道徳が身についていないからです。「自分が嫌なことをされるのはよくないこと」という根本的な考えがないため、人を叩くことや、自分の欲しいものを奪うことに疑問を感じません。そのため、幼児同士で自由に遊ばせていると、トラブルになることも少なくありません。

しかし、そこに宗教教育によって、「道徳」という概念が入ってくると、幼児は他人の存在を意識しはじめるのです。「親の見ていない状況でも神様が見ている」ということを意識しはじめると、行動に思いやりが見られるようになります。

宗教教育と道徳の関係! 宗教教育のメリットとは?

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宗教教育と道徳教育には、密接な関係があります。それは、宗教の多くが「愛」を説いているからです。キリスト教であれば、「汝隣人を愛せよ」という有名な語句がありますし、仏教であれば、「抜苦与楽」という言葉から人を愛する精神が見て取れるでしょう。

幼児期に宗教教育を受けることは、そうした精神を人格形成の根底に結び付けることと同義です。人を愛することを学べば、人に優しくすることができますし、人の気持ちを考えることができるようになります。

また、今見える自分の利益だけではなく、他者の利益も考えながら生活していくのにはどうすればいいのか、そういったことを考える土台にもあるのです。このように、宗教教育における道徳は、子どもを社会的に適応させることができるのです。

また、宗教教育を行うことは、このほかにも多数のメリットをもたらします。以下では、宗教教育のメリットについて紹介しましょう。

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