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9歳の壁とは?|原因や子供と一緒に乗り越える方法など

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小学校には慣れたはずなのに…

この前産まれたばかりのような気がしていたのに、小学校へ入学して早数年。大変だった日々も、すくすくと育っていく我が子の前ではいい思い出ですね。

小学校にも慣れてパパもママも一安心!のはずが、最近、子どもの様子が少しおかしい。どうも勉強が遅れ始めている…。

もしかしたら、それは「9歳の壁」によるものかもしれません。

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「9歳の壁」とは?

「9歳の壁」とは、10歳前後の時期に学習面に目立った問題が現れることをいいます。1960年代に東京教育大学付属聾学校校長の荻原浅五郎が、聴覚に障碍を持った子どもが学習面に抱えやすい問題として提起したのが最初だと言われています。

 

「9歳の壁」の原因は?

では、この「9歳の壁」は何故起きるのでしょう。

原因は、一般的には「勉強する内容が抽象的で思考力が必要になり始めるため」、「自分と他者の違いを意識し始めるため」とされています。

 

理解のキーワードは発達!

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「9歳の壁」を理解するために、まずはこれまでの発達をおさらいしましょう。

 

乳幼児期には何が起きる?

この時期のお子さんはパパやママ、特定の大人の愛情に守られて育ちます。絆や安心感、信頼感の中で少しずつ他人との関わりを深めていきます。食事や排泄、服を着たり脱いだり、そういった基本的なルールや生活リズムを覚えていく頃です。

幼児期には保育園や幼稚園などで、初めて社会と関わります。友達との遊びや活動を通じて、道徳性や社会性を身に着け始める最初の時期です。

 

小学校低学年の成長は

この時期になると、お子さんは「だめ」「いけない」を善悪の面から考えられるようになります。「パパやママが『だめ』『いけない』ということは、しちゃだめなんだ」と理解して、守れるようになるのです。

言葉の数も増えて、友達との遊びも盛んになります。集団生活を通して、社会のルールを守ろうという態度も生まれる時期です。

 

小学校高学年になると?

「9歳の壁」はこの時期に起こります。

今までくっついていたパパやママを少しずつ、距離をおいて見られるようになっていきます。また興味を持ったことに対して、より突っ込んで関わることができるようになります。集団行動を理解して、活動できるようになります。自分達で作ったルールを守りながら、遊ぶことができる時期です。

体も心も大きく成長していく時期ですが、一方で、発達の個人差が大きくなる時期でもあります。それが、「9歳の壁」に繋がるのです。

 

心の中では何が起きている?

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この「9歳の壁」にぶつかる頃は、心の中に自己肯定感が芽生える時期でもあります。一方で、劣等感を持ちやすくなる時期でもあるのです。

「これまでできていた勉強が急にできなくなった」、「先生の説明が分からなくなってきた」、「宿題が難しくなってできないからしたくない」。そういった自分自身の劣等感も生まれてきますが、同時に「友達と比べて自分は足が遅くて嫌だ」「あの子の方が私よりかわいい」など、他人との違いを感じ取って落ち込んでしまうことも増えてきます。

「9歳の壁」にぶつかって、これまでと違う気持ちを心の中に抱え始めているのかもしれません。

 

パパやママが親としてできることは?

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我が子が突然ぶつかってしまった「9歳の壁」。これまでとは違うお子さんの様子に、パパもママも心配ですよね。では、どうしたら一緒に「9歳の壁」を乗り越えられるのでしょうか。

 

自己肯定感を育てる

「9歳の壁」を乗り越える鍵の一つは、自己肯定感を育てることにあります。

一番大事なことは「褒めること」です。お子さん自身のことを、どれくらい褒めていますか。

これまでお子さんが頑張ってきた努力を認めて褒めてあげたり、お子さんへの愛情を伝えてください。お子さんが「自分はちゃんと頑張っている」「自分はここにいてもいいんだ」と思うことは、「9歳の壁」を乗り越えた先の成長にも欠かせない、大切なことです。

 

勉強を見てあげる

「9歳の壁」が学習面に現れてしまった場合、つい「勉強しなさい」「宿題はやったの?」などと言ってしまいがちです。しかし、お子さんもわざと分からなくなったわけではありません。

塾や家庭教師に頼るのも一つの方法ですが、まずはパパやママが一緒に机に向かいましょう。「9歳の壁」は心の問題も関わっているので、ちゃんと傍にいるよ、見放してないよ、と態度でも伝えてあげてください。

分からなくなった箇所について話し合っているうちに、お子さんの本音が聞けるかもしれませんよ。

 

ママのサポートをする

お子さんが「9歳の壁」にぶつかったと分かった時、ママの様子はどうでしたか。

もしかしたら、自分の育て方が悪かったのでは、と悩んでいるかもしれません。また、宿題や勉強のことでお子さんを責めてしまったり、口喧嘩が増えたりしていませんか。

ママがお子さんと落ち着いて接するためには、パパがまずママを安心させてあげることが大切です。

ママが不安だとお子さんにも伝わりますし、家庭の雰囲気もギスギスしてしまいます。ママにもママとしての自己肯定感が必要です。「愛してる」は恥ずかしくて言えなくても、「いつもありがとう」「支えてくれて感謝してるよ」と日々の感謝を伝えるだけでも、ママはホッとできます。

その上で、お子さんとどう関わっていくか、家族で「9歳の壁」をどう乗り越えていくか、夫婦で話し合いましょう。パパとママで対応が違うとお子さんは混乱します。ですので、夫婦で方針を決めておくことは大切です。

 

「9歳の壁」は大変な時期ですが、あなたのお子さんだけに起きる「特別なこと」ではありません。体も心も大きく成長しているお子さんを、ママと二人で見守ってあげてください。

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